<ロッテ2-2巨人>◇30日◇QVCマリン

 あまりの貧打に、巨人原辰徳監督(52)の声が裏返った。延長11回、2-2のドロー。試合後の監督会見で、話していくうちに、べらんめえ口調に。犠打、盗塁とベンチワークを使って何とか1点を奪った5回についての質問に、「それしかないもんね~。もう『何とかしてさあ』と思って、動きまくってるんだけど、なかなか点にならないというね~」と、声のトーンをアップダウンさせた。

 1点しか取れない4連敗を抜け出し、2得点で1試合勝って、この日は2点。6試合2点以下の梅雨入り打線だ。主軸の故障があり、若手も交じる布陣だが、巨人の看板を背負うことには代わりはない。原監督には「もう少し執念を持つべきだね。打者が。そうしないと、同じようなことを繰り返すよ。『ああ、ハードラック』『ああ、もったいなかった』そんなようなことじゃさあ。コーチもノホホ~ンとやっているんじゃないかな、と思いますよ。このチームの良さは若さなんだから。その若さを出していかないと!」と、首脳陣への不満も漏らした。帰りの車に乗る際には「なっさけねえなあ!」。チームの現状に、ストレスは限界に近づいた。【金子航】